有名な百人一首の第9番
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
花の色もこの長雨が降っている間にむなしく色褪せてしまった…
同じく私の容色も、むなしい恋に明け暮れてぼんやりしている間にすっかり衰えてしまった…
美貌を誇った小野小町が、
自分の容貌に陰りを感じて詠んだ歌。
言うまでもなく、
肉体的衰えは誰もが避けられない
そこを観点にして考えると、
生の時間はさらに限られる
すなわち、
最近よく耳にしますが、
いわゆる「生活寿命」というもの。
やりたいという強い気持ちがあっても、
もはや不可能… やりたくてもできない…
この種の「後悔」に対するメッセージ性を感じさせる歌のように思います。
ちなみに…
性格・男女の違いもあるとは思いますが、
私個人的には…
「やった後悔」よりも「やらなかった後悔」の方が後々まで心に強く傷として残るような…
「一期一会」という言葉
「よく今度生まれ変わったらって言うけれど、私は今度生まれ変わる予定はありません。最初で最後を生きている…」 一期一会とは…大袈裟に言えば「明日死ぬかもしれない」と思って生きること。後悔を避けることにもつながる思考方法で「いつやるの? 今でしょ!」も同様。
一番大切なものは何か…
「今それをやって・今それをやらなくて絶対に後悔しないか?」この自問自答が「やった後悔・やらなかった後悔」両方の回避を導いてくれる~困難な事象が生じた人生のあらゆる場面で「一番大切なものは何か…」と頭を再整理することで進むべき方向性が見えてくるように思う。
会っておかなかった後悔
私の感性では… 人生は、どのくらい長くよりも、どのくらい中身濃く生きることができたか… だからポジティブに「明日死ぬかもしれない」と意識して過ごすこと。それは「一期一会」の精神。後悔を避け、すべてをやり切って、思い残すことは何もない状態を導いてくれる。
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